天使に会いたい〜コウノトリブログ〜

妊活ナース。20代後半から始めた不妊治療。若くたって不妊症。

★義両親への告白★

体外受精をすると決め、早くも3週間近くが経ちました。

来週の半ばに採卵と新鮮胚移植です。

私の両親には不妊治療を始める時に直ぐに言いましたが、実はムックリの両親には不妊治療してることすら、話していませんでした。

 

ですが、やっぱり体外受精までやるとなると言わざるをえない……

 

食事をするのを口実にムックリの実家に行き、ムックリから話を切り出してもらいました。

 

ムックリの両親は結婚当初からあまりうるさいことを言わない人達で、お義父さんは話好きのちょっと天然な人で、お義母さんはサバサバしてるけど、働き者で責任感のある「the お母さん」という感じの人です。

 

結婚したばかりの頃はお義母さんに「ズングリちゃんも早く子供作って仕事休みな」と看護師という大変な仕事を気遣いながらもやんわり孫を……と言われましたが、1年しても子供が出来ず、その後に結婚した義妹が入籍の翌月に妊娠がわかり、その子供が1歳過ぎても出来ない私たち夫婦のことを何か察し、それ以来孫という言葉は聞かれなくなりました。

 

なので、きっと私達のことを考えて、うるさいことあんまり言わないようにって配慮してくれていることがふつふつと伝わって、むしろ孫を見せられない申し訳なさでいっぱいでした。(ちなみに義妹達は、遠方のため孫に会えるのは1年に1回か2回)

 

報告前に、ムックリの緊張が伝わってきて、私もドキドキしてしまいましたが、

思い切ってムックリが「実は話さないといけないことがあって……不妊治療してて、来月体外受精なんだ。人工受精もしたけど、できなくて、体外受精することになった。」と切り出した所から、色々と不妊治療の辛さや孫が見せられない申し訳なさが込み上げてきて、私大号泣。

 

一通り話を聞いたお義父さんは

「そうか。あんまり思いつめないで。子供なんて授かりものだ。5年も10年も出来ないのにポンっとできる人もいるし、うちのばか(義妹)みたいにすぐにポンと出来るやつもいて、人それぞれだよ。お父さんが心配なのは、ずんぐりちゃんが辛い思いして、体調を崩さないかってこと。あんまり気を病んでもそれがいけなかったりするかもしれない。だからズングリちゃんは、いつもみたいに笑って明るく普通にしてればいいんだよ。お父さんは、2人が健康で仲良くやってればいいよ!でも、2人の決めたことだから不妊治療を応援するよ!」と言ってくれました。

 

お母さんもうんうんと頷きながら「出来たって出来なくたって、それを誰も責めたりしないよ!体外受精の結果がどうあれ、落ち込むことはないからね?」と言われ、また私大号泣。

 

ここに嫁いだことを「良かったな」と思えた瞬間でした。

 

ムックリの実家は集落のような感じで、親戚などの関係も濃厚ですが、

その親戚の人たちもいい人ばかりで、

「あんた達子供作らないの?」と何人かに聞かれましたが、ムックリが「頑張ってるけどなかなか……」というと、

「なんだ!焦る必要は無いよ!うちの娘も4年できなくて、2回流産して、2人産んだよ。焦ることないよ!」

「2人のペースでやればいいよ。授かりもんだからな」。と励まされ、誰一人「早く孫を。」「どっちが悪いんだ?」と責める人はいませんでした。

 

きっとムックリの家系の血筋なのでしょう。

 

結果的に義両親へ、体外受精のことを話してよかったなと思いました。

 

 

私の友人は、一回目は直ぐに妊娠しましたが流産、その後4年子供が出来ず、その間義両親から「早く孫を」と急かされ、ようやく自然妊娠で1人目を出産した途端に「2人目は?」と言われ、

だけど、結局2人目も一年以上出来ず、不妊治療をする気もなく、耐えられなくなり「子供は1人でいいと決めていますから。」と言い、2人目は諦めたそうです。

 

世の中まだまだ子供が自然に出来るのが当たり前、出来なきゃ女が責められる時代だと思います。

でも、着実に不妊症は増えているし、高齢と言うだけでなく、若い人の間でも生活習慣やストレス、過度なダイエットなどで不妊症になる人が増えていると思っています。

 

男性不妊もまだまだ最近になり注目されてきたばかりで、原因の半分が男性不妊だと知らない人もいると思います。

 

もっともっと、理解ある人達が増えるような世の中になり、不妊治療が受けやすい時代になればな、なんて思いました。